トンボ玉の起源や意味とは?名前の由来や自宅での作り方(自作)・体験教室をご紹介!

とんぼ玉は、ガラス玉の中にいろいろな模様が描かれている、とてもキレイなガラスのビーズです。

小さなガラスの中に、模様や色彩が閉じ込められていて、見ているだけで美しさに魅了されてしまいます。

トンボ玉って一体いつからあったのでしょうか?

今回は、トンボ玉の起源や意味自宅での作り方体験教室をご紹介します。

 



トンボ玉の起源とは?

トンボ玉の起源はなんなのかをご紹介します。

まず、トンボ玉の起源を調べてみました。

 

トンボ玉は古代エジプトにも

トンボ玉の起源は詳しいことはまだはっきりわかっていませんが、発見されているトンボ玉はとても古いもので、古代エジプトの遺跡で見つかっています。

ガラスが発明されてから、間もなくしてトンボ玉は作られ始めました。

 

メソポタミアの周辺でも紀元前16世紀ころから、今現在に至るまで「トンボ玉」は作られています。

 

ということは、トンボ玉の起源は「中東周辺」から始まっているのかもしれませんね。

 

日本では

  • 吉野ヶ里遺跡(よしのがりいせき)

から、勾玉と一緒に小さなトンボ玉も出土されています。

 

さすがに、この時代の日本ではまだ作られておらずエジプトからの輸入品」と考えられているとか。

飛行機も無いこの時代に、遠いエジプトから日本に小さなガラス玉が来ているなんて、すごいことですね。

 

中国では、隋や唐の時代あたりから、日本では奈良時代くらいから製法が伝えられて国内で生産が始まったと考えられています。

 



トンボ玉の意味とは?

トンボ玉の意味とはなにかをご紹介します。

まず、なぜトンボ玉と呼ばれているのかからご紹介していきますね。

 

なぜトンボ玉って呼ばれているの?

「トンボ玉」という名で呼ばれているのは日本だけのようです。

  • 昆虫のトンボの目(複眼)によく似ていたから

という理由で、江戸時代から「トンボ玉」と呼ばれるようになったそうです。

 

確かに「とんぼ」の目ってキラキラしててキレイですよね。

ちなみに、海外では「とんぼ玉」のことを「ガラスビーズ」と呼んでいるそうです。

 

トンボ玉の意味は?

世界中に広まっている「とんぼ玉」ですが、トンボ玉の作られた意味ってあるのかを調べてみました。

 

トンボ玉は、とても古くから存在していて、今現在も色あせることなく存在しています。

昔から、装飾品としての価値もとても高かったようです。

その為、トンボ玉は本来「ガラスのビーズ」ですが、不変の力を持っているパワーストーンとしても見られています。

 

トンボ玉は、もともとはガラスですが、高温の炎でガラスを溶かし、いろいろな材料を混ぜ合わせて、様々な模様を生み出してきました。

その為、「とんぼ玉」には【生命力】という意味を持つパワーストーンと言われています。

 

そして、ガラスと組み合わせる材料や作者によって、いろいろな色彩や模様を形作ってきたことから【創造力】などの、意味も持っています。

 



トンボ玉の自宅での作り方をご紹介!

トンボ玉の自宅での作り方をご紹介します。

実は、自宅でもトンボ玉は作れます。

ですが、必ず用意しないといけないものもありますので、

初めてとんぼ玉を作ってみる

という人は、初めに

  • トンボ玉作りを体験できる教室

などで、作ってみることをおすすめします。

 

とんぼ玉の体験教室は下記でご紹介しますので、見てみてくださいね。

 

トンボ玉の材料

自宅でも作れるとんぼ玉ですが、材料や道具が必要となりますので、まずは用意しないといけないものをご紹介しますね。

 

【トンボ玉作りの材料・道具】

  • バーナー

トンボ玉作りには、高温の炎が必要なためバーナーを使います。

 

バーナーにもいろいろな種類がありますので、体験教室などで、どのタイプのバーナーが使いやすいのかを聞いてみるといいかもしれません。

※炎を使っての作業ですので、やけどや火事にならないようにくれぐれも注意してくださいね。

 

  • 芯棒

下記で紹介する「離型剤」をつけて、溶かしたガラスを巻き付けるための棒です。

 

  • 離型剤

最初に「芯棒」に離型剤をつけて、ガラスを芯棒に巻き付けます。

離型剤をつけることによって、芯棒から固まったトンボ玉を外すことができるようになります。

しっかり芯棒に離型剤をつけておかないと、固まったガラスを棒から外すときに大変になります。

離型剤の下準備をしっかり行ってから、始めるようにしてくださいね。

 

  • ケガキ針

溶かしたガラスに模様をつけるための道具です。

 

  • わら灰

とんぼ玉を「わら灰」に入れることによって、トンボ玉が割れないように保護する役目とゆっくり冷ますために使います。

 

  • 作業台の保護材(耐火性のある板)

高温のガラスを扱うので、作業台が焦げないようにするために必要です。

 

  • ガラス置き

熱を持ったガラスを置くためのガラス置きです。

熱いまま作業台に置くと、作業台が焦げてしまうので、ガラス置きも必要です。

 

  • やすり

トンボ玉と芯棒を外した時に「バリ」というガラスが芯棒に付いていた時にとがっていた部分があると、けがをしてしまう事があるのでバリを削るためにやすりを掛けます。

 

  • エプロン(割烹着など)

身体を保護するために必要です。

バーナーを使ってガラスを溶かしたりするので、燃えにくい素材のエプロンや割烹着などを使ってください。

※ナイロンやポリエステルの素材のものは、熱に弱いので避けてください。

 

  • 眼鏡

バーナーの熱や、ガラスの破片やかけらから目を保護するために使います。

 

  • ガラス棒

とんぼ玉の材料です。

ガラス棒は、2種類の材質(鉛ガラス・ソーダガラス)のものがありますが、違う材質のガラス棒を混ぜ合わせて使うと、ヒビが入ったり割れたりすることがありますので、違う素材のガラス棒は混ぜないようにしてください。

 

道具などが熱くなった場合、冷ます時に使います。

 

材料や道具が揃ったら、作り始めてみましょう。

 

トンボ玉の作り方

トンボ玉の作り方をご紹介します。

バーナーを使いますので、やけどしないように気をつけてくださいね。

 

  • 1、バーナーでガラス棒を溶かす

バーナーの炎の上のほうでガラス棒を、ゆっくり回しながら少しずつ温めます。

ガラス棒を、いきなり炎の中ほどに突っ込むなどはしないようにしてください。

急激な温度変化は、ガラスを割れやすくするので、炎をなじませるようにゆっくりと回しながら溶かしてください。

 

  • 2、ガラス玉を作る

ガラスが溶けてきたら、ゆっくり回してガラスの玉(肉溜)を作っていきます。

このガラスの玉が「とんぼ玉」になります。

※ガラスの玉が大きすぎると、落ちてしまう事もありますので、あまり大きすぎない大きさでガラスの玉を作ってください。

 

  • 3、芯棒に巻いていく

ここから両手を使っての作業になります。

片手でガラス棒を持ちながら、もう片手で離型剤の付いた芯棒を温めていきます。

芯棒が赤くなってきたら、くるくる回しながらガラスを芯棒に巻いていきます。

巻き取る時に、芯棒とガラス棒が水平でかつ90度になるような持ち方で巻き取ってください。

 

  • 4、切り離しの作業

ガラスを芯棒に巻き終わったら切り離す作業をします。

芯棒を上に回しながら、ガラス棒は下にゆっくり移動させていきます。

炎の先端に切り離す部分を当てて、芯棒を回していけば、切り離すことができます。

 

  • 5、ガラスの整形

巻き取り切り離したガラスを、くるくる回しながら形を整えていきます。

芯棒をまっすぐに持って、ゆっくり回してください。きれいな丸い形になったら、バーナーの炎から出して、冷ましていきます。

 

  • 6、ガラスを冷ます

炎から出した後も、ガラスは柔らかいので、しばらくくるくる回しながら冷ましていきます。

ガラスの色が、溶かす前の色に変わってきたら30分ほど冷まします。

トンボ玉が大きい場合、わら灰に入れて割れないように冷ましていきます。

 

  • 7、水につけて冷ます

トンボ玉に触っても熱くないくらい冷えたら、トンボ玉が水につかるくらいの容器に芯棒ごと入れてしばらく置いておきます。

これは離型剤に水を吸収させて、トンボ玉を芯棒からはがしやすくするためです。

 

  • 8、芯からトンボ玉を外す

とんぼ玉を芯棒から外します。

芯棒から外すときは、トンボ玉をゆっくり回しながら外していきます。

離型剤を水につけていても、外しにくいときもあります。

そんな時は、芯棒をペンチでつかみ、トンボ玉を回しながら抜いていきます。

 

  • 9、離型材とバリを落として完了

芯棒からトンボ玉を外したら、離型剤がまだ穴の中に残っているので、紐を通して離型剤を落としていきます。

その時に「バリ」が残っている場合もあるので、ケガをしないように注意しながらヤスリでバリを削ったら完成です。

 

 

文章では、伝わりにくい部分もあるかと思います。

作ってみたいと思う人は、一度「体験教室」で作ってみて下さいね。

 



トンボ玉の体験教室をご紹介!

トンボ玉の体験教室をご紹介します。

トンボ玉を作れる体験教室は全国にたくさんありますが、その中でも、作って見て楽しめる場所をご紹介します。

 

KOBEとんぼ玉ミュージアム

神戸にある「トンボ玉ミュージアム」です。

こちらで体験教室を開催していますが、体験しなくても世界中から集められた古代のとんぼ玉から現代のものまで見ることができます。

体験でとんぼ玉を作らなくても、見るだけでも価値のあるミュージアムです。

 

  • 【トンボ玉体験教室】

こちらでは「穴の開いたトンボ玉」の制作体験ができます。

 

  • 受付時間:10:00~18:00
  • 料金:1個制作1,250円/2個制作2,100円※制作個数の追加も可能です。1個追加で850円
  • 対象:小学校3年生以上から(小学校2年生より下の場合、ガラス棒の色と模様を選んで代理の人が制作することも可能です。)
  • 予約:FAXかネット予約のみになります。電話での予約は受け付けていません。
  • FAX番号…078-954-9000
  • 予約は公式サイトへ:https://www.lampwork-museum.com/index.htm

 

神戸へご旅行に行く際に、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。

 



トンボ玉の起源や由来・自宅での作り方|まとめ

トンボ玉の起源や意味とはなんなのかや、自宅での作り方と体験教室をご紹介しました。

 

とんぼ玉は、昔から人々を魅了してきました。

一つ一つが手作りであるため、同じものを作ることができません。

世界にたった一つのものを、自分の手で作り上げることほど素晴らしいことは無いでしょう。

道具や材料さえそろえれば、自宅でも作ることはできますので、やけどや火事に気をつけながら楽しんで作ってみて下さいね。

 

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