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春から初夏にかけてやって来る渡り鳥のツバメ。
ツバメの飛んでいる姿や軒下に巣を作っている姿を見かけた事がある人も多いのでないでしょうか
そんな身近なツバメですが、その生態を知っている人は少ないと思います。
今回は渡り鳥のツバメについてご紹介したいと思います。
ツバメ(燕)ってどんな鳥?
ツバメはどんな鳥かと言われると、意外とわからない人が多いのではないでしょうか。ツバメについて簡単にご紹介します。
◇ツバメとは
ツバメは漢字で書くと一般的には燕と書きますが、玄鳥や乙鳥とも書きます。
古くにはツバクロやツバクラメと呼ばれていました。
スズメ目ツバメ科ツバメ属に分類される鳥類で、体長は約17cmです。光沢のある藍黒色の背中と白いお腹、赤褐色の額と喉が特徴的です。さらに尾羽は一般的に長く、燕尾形になっています。
ツバメはユーラシア大陸だけではなくアフリカや北アメリカの温帯及び冷帯、オーストラリアの北端部などと多くの場所で生息しています。
日本でも渡り鳥として沖縄県を除く日本各地で見受けられます。よく家の軒下などに巣を作り繁殖をする他、九州や四国などで越冬をする場合もあります。
ツバメは小さく可愛らしい姿をした渡り鳥というイメージがあります。
しかしその可愛らしい姿とは裏腹にすごい身体能力を秘めているという事はご存知でしょうか。
次の項ではツバメの身体能力についてご紹介します。
ツバメ(燕)の驚くべき身体能力とは
ツバメは渡り鳥として海外から日本へと渡ってきます。
日本は島国という事で海に囲まれていますが、ツバメは渡り鳥として海を渡ってきます。その驚くべき身体能力についてご紹介します。
◇ツバメの身体能力とは
ツバメは一般的に日本が冬の間は南国で越冬をし、春になると日本へ渡って来ます。ツバメは主に台湾やフィリピンといった地域で越冬をしてから日本へやって来るのですが、その距離はなんと2,000〜3,000kmもあります。
ツバメの飛ぶ速さをご存知でしょうか。
ツバメは平均時速40〜50kmで飛びますが、最大速度は時速200kmで飛びます。
時速200kmといえば、新幹線や車といったものに匹敵する速さです。あの小さい体でその速さが出せるというのは驚くべき事実ですよね。
またツバメは国と国を行き来する中で、迷ったりする事なく目的地に行く事ができます。
なぜ迷う事がないのかというとツバメは基本的に太陽が登っている時間帯、つまり昼間に移動をします。太陽が登っている時間帯に移動するのは、太陽の位置を目印として飛ぶ方角を把握しているからなのだそうです。
その他に考えられる説としてその土地の地形、山並みや海岸線の特徴を記憶しているというものがあります。
ツバメは小さな体というのにも関わらず、とてもすごい身体能力を秘めている事がわかりました。太陽を目印として飛ぶ方向を把握したり、土地の特徴を記憶しているというのはすごいですよね。
次はツバメが海を渡ってくる理由についてをご紹介します。
ツバメ(燕)はなぜ海を渡ってくるの?
渡り鳥として名を知られているツバメですが、なぜわざわざ海を渡ってまでも日本に来るのでしょうか。
その理由をご紹介したいと思います。
◇ツバメが海を渡る理由
ツバメが海を越えてくるのは、産卵や繁殖の為であるのはもちろんですが、エサである昆虫を求めてやってくるのも理由の一つです。
ツバメがそもそも日本を選んでやって来るのは、ツバメの外敵になる生き物がいない事やエサとなる昆虫がたくさんいるという事が挙げられます。
ツバメは主にハエやトンボ、蚊や蝶、蛾といった昆虫をエサとします。
ツバメが飛来する春にはたくさんの昆虫が出てきます。ツバメはヒナに与えるエサを含めて100匹ほど食べるといわれているので驚きです。
これほどのエサを確保できるのも、日本の豊かな土壌のおかげともいえます。
この豊かな日本の土壌や外敵が少ないといった環境から、ツバメには最適な産卵、繁殖が適しているともいえそうです。外敵から身を守るとはいえ、家の軒下にツバメの巣があると何となく和やかな気持ちになりますよね。
軒下という事もあり、軒下辺りを汚されてしまうから嫌だと感じる人もいるかもしれません。しかしツバメは幸運を象徴する鳥でもあるので温かく見守ってあげたいものです。
自然界では当たり前ではありますが、ツバメも生きる為に長距離を移動して安泰の地で子育てを行います。
生きる為とはいえ、毎年のように海を渡ってくるのは本当にすごい事です。
ツバメが海を渡るのにはこのような理由があったのですね。
ツバメ(燕)はなぜ海を渡るのか|まとめ
いかがでしょうか。
春の風物詩ともいえるツバメの飛来は、様々な理由が隠されていました。それだけではなく、あの可愛らしい姿から想像できない程の身体能力を持っている事を知らなかった人も多かったのではないでしょうか。
ツバメは見かけたら温かい目で見守ってあげましょう。翌年にはヒナだったツバメが戻ってきて、子育てをしているかもしれませんね。