なにげなく開けたポストの中に、不動産屋からの封筒が入っていた経験はありますか?
一般の方々からすれば

なんで住所や名前を知っているの?

よくわからないから関係ない
など、不信感や違和感を感じる方が多いと思います。
今回は、不動産会社から『売って欲しい』という手紙が来る理由と対処法を解説していきます。
不動産屋が『売って欲しい』という手紙を送るワケ
不動産屋は、常に情報に飢えています。
私も営業マンだった頃は、「売ります」「買います」といったお客様を日々探していました。
その時に使うのがDM(手紙)です。
会社によっては、『DMを送るために外部の業者へ委託する』というところもあるぐらい業界内では、当たり前でした。
不動産屋のDM(手紙)の送り方
DMの送り方は非常に簡単です。
まず、DMを送りたい不動産の住所から、地番を検索します。
その地番の登記を法務局で取得します。
1通500円ほどかかりますが、それだけでその不動産を所有する方のお名前と住所が記載されているので、あとは会社ごとに決まったひな型に名前を記載し、プリントアウトしたものを郵送するだけです。
登記情報は公開情報であるため、非常に簡単に送ることが出来ます。
また、現在は、登記情報提供サイトに登録することで、インターネットから情報を同じぐらいの金額で取得することも出来るので、すべての業務を社内で済ませることができます。
不動産屋がDM(手紙)を送る理由
続きまして、DMを送る理由をお伝えします。
どのようにDMを送るのかは、前述させていただきました。
簡単ですが、有料であり、会社によっては、各センターや支店ごとに経費が決まっているので、むやみやたらにDMを送ると損です。
DMを送る理由は自信があるからです。
自信にもいろいろな種類があります。
大手不動産会社はネームバリューが自信ですので、数打てば当たる作戦でDMを送ります。

ではそれ以外の会社は?
とお思いかと思います。
理由は、購入ニーズがその不動産にはあるからです。
それが大半の自信です。

具体的に購入したいと言っているお客様がいる

最近、この周辺で売買を当社にて行ったので、所有者の希望の金額で売買を行うことが出来ます。
こう言った理由から、DMを送ります。
私の営業時代は、センター内で経費が決まっていましたので、むやみやたらに行うことは出来なかったので、ネームバリューと取引を行った実績を自信にDMを行っていました。
具体的には、マンションの一室を取引した場合、そのマンション全ての各室にDMを送ったり、土地や戸建の取引後には、その隣接地にお送りしていました。
DMには、各会社の自信が詰まっています。
せっかく送られたお手紙なので、一読はするべきです。
しかし、それに反響するべく、電話するって勇気がないのが一般的です。
- DMの内容が非常に良かった
- ちょうど売却したいと思っていた
と考えていても、

不動産屋さんに丸め込まれそう。

不動産屋さんってなんか怖いイメージ
これが一般的な意見です。
なので、DMに反響した後、どのような対応をしてくるのかを実体験を基にお伝えします。
DMの反響に対して不動産営業マン行うこと

「DM反響 〇〇区どこどこ △△様」
DMに対して不動産屋さんに電話をすると、事務の方が一度保留にした後、電話取次時にこのワードが飛んできます。
その後、営業マンに代わります。
ここでの注意は、営業マンは会いたがります。
直接お話ししたい方にとっては、嬉しいお話だと思いますが、怖い方もいらっしゃるかと思います。
不動産屋が会いたいといった時の対処法
その場合は、査定を依頼しましょう。
すぐにできない場合は、メールアドレス宛に査定書を送るよう指示を行うことで、こちらの希望とその不動産屋さんの金額とに差異の有無を事前にわかることが出来ます。
また、査定を依頼した場合は、他の大手不動産会社にもセカンドオピニオンで査定を依頼すると、金額の正当性がより明確に感じることが出来ます。
不動産屋から【売って欲しい】という手紙が来る|まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はDM(手紙)について、詳しくお伝えしました。
不動産屋から『売って欲しい』という手紙が来ることの疑問は解決できたでしょうか?
不動産会社は、基本的には登記情報で住所や氏名を調べて送っています。
特に、登記受付帳などで相続案件だけを調べて、一気に手紙を送る不動産会社も多いです。
こういった手紙が一概に、すべて悪いものというわけではないので、もし気になるのであれば、一度不動産会社へ問い合わせてみるのもありです。
参考にしていただければ幸いです。
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