うつ病という言葉を一度は聞いた事があるかと思います。
つい最近、テレビでもうつ病についての報道があり、一度はその名を聞く機会はあったのではないでしょうか。
今回は身近にある意外と知られていない、うつ病について解説したいと思います。
そもそもうつ病とは?
身近に潜んでいるうつ病ですが、一体どのような病気であるかご存知でしょうか。
うつ病は何となくイメージがある人もいると思いますが、実は一言でなかなか説明をする事が難しい病気の一つです。
うつ病は脳のエネルギーが欠乏した状態
このうつ病は脳のエネルギーが欠乏した状態の事を指し、この欠乏状態によって憂鬱な気分になったり、食欲だけではなく、睡眠欲や性欲なども低下してしまいます。
このように身体的な症状だけではなく、心理的な症状も伴います。
しかし、この様な症状が出ても脳のエネルギーが欠乏している事によって、自然に治るはずのものもなかなか改善しません。
それどころか症状が悪化してしまう事もある為、日常生活への支障がとても大きくなってしまいます。
ここに書いているものは、おおまかな説明だけになります。
もっと詳しく医学的な事が知りたい場合は、きちんと専門書や病気関連のも参考にしてください。
仕事熱心な人は注意!うつ病の原因とは?
そんなうつ病は一体何が原因なのでしょうか。
うつ病になると考えられている原因をご紹介します。
うつ病の考えられている原因
◇環境が変わる
一番多いとされているのは環境要因です。
これは人間関係のトラブルだけではなく、
- 結婚や妊娠を含めた家庭内での変化
- 昇格や部署移動などを含む職場での変化
が引き金となる場合が多いです。
さらに家族などの死別や離別といった出来事も環境要因の一つになります。
◇性格的なもの
次に挙げられるのはその人個人が持つ性格です。
この個人的な性格の傾向も発症する要因の一つとされています。
主に真面目とされている
- 仕事熱心な人
- 完璧主義な人
は比較的うつ病を発症しやすくなります。
なぜかというと、先にもお伝えしたようにうつ病の時は脳のエネルギーが欠乏した状態になっています。
真面目な人ほど他人への配慮を重視してしまう事が多く、脳を含めたエネルギーの放出も多いです。
その為エネルギーを使う場面が多過ぎると、エネルギーが枯渇しやすなり、うつ病を発症するリスクが高まります。
◇その他の要因
その他に挙げられるのは遺伝的な要因であったり、その人個人が持つ慢性的な身体疾患も発症する要因になります。
これらの要因は、
脳内にある神経細胞の情報伝達にトラブルが生じてしまった為
だと現時点では考えられています。
脳内では神経細胞から神経細胞へ情報を伝達する役割を担っている
- 「神経伝達物質」
というものがあります。
その中でも人の感情に関する情報を伝達するとされる
- 「ノルアドレナリン」
- 「セロトニン」
の機能が低下してしまうと、脳内の情報伝達が上手くいかなくなり、うつ病の状態が起きていると考えられているようです。
身近にある病気の背景には誰でもなりうる要因がたくさんあります。
性格的なものはなかなか治せるものではないので、気を付けたいものです。
うつ病の【3つの前兆】の状態
うつ病には前兆があり、よく耳にする憂鬱はうつ病の主要な症状になります。
ではこの憂鬱の特徴をいくつか挙げていきます。
要注意!うつ病の3つの前兆
◇喜びや楽しさなどの快楽を感じない
いつもは楽しんでやっている事でも、楽しいなどといった快楽を感じなくなります。
それだけではなく、日常生活などでも何をしていても憂鬱な気分になってしまい、
- 何もやりたくない
- やりたいけどできない
というような状態になってしまいます。
◇趣味などが楽しめない
趣味や好きな事をする事によって気分が晴れたりするものですが、趣味を楽しめないだけではなく、それをやる事によって疲れてしまうなどの症状があります。
◇気分が晴れない
きっかけとなった出来事などが解決しても、なかなか気分が晴れずに塞ぎ込んだままという状態です。
良い事があってもそれに気付かず、気分が晴れない為、憂鬱な気分が続きます。
うつ病は、上記でご紹介した症状が2週間以上続いた状態を指します。
これらの症状を早い時点で自覚できていれば、未然にうつ病の発症を防ぐ事ができます。
しかし実際はなかなか自覚しにくいという難しい点があります。
このような前兆に当てはまった人は要注意です。
身近にいる人や親しい人に話を聞いてもらうなど対策をしましょう。
うつ病とは?3つの【前兆の症状】と原因|まとめ
いかがでしょうか。
身近に潜んでいるというのも頷けるくらい、誰でもなりうる病気だという事がわかったと思います。
憂鬱な気分になっている時はやりたくてもできない、話したくても話せないなどの症状もあるので、周りのサポートが必須になってきます。
今一度、周りの人が心身ともに健康であるかチェックをしてみましょう。
身近にいる人が助けを必要としているかもしれません。
そのような人を見かけたら、手を差し伸べてもらえればと思います。